住宅ローン減税の制度を使いたい
まずは築年数をチェック(木造または軽量鉄骨造の場合)
中古住宅を購入するにあたって、融資をご利用の場合、所得税の軽減を受けられるならば、受けたいものです。
なにより1番の目的が各種減税の場合は、はじめに、購入する住宅が築20年を超えているかどうかを確認してください。それと同時に木造か、または軽量鉄骨造であるかどうも併せてチェックしてください。
※RC造の住宅の場合はここでは詳述しません。またの機会に。以下、住宅ローン減税について、国税庁HPより。
「家屋が建築された日からその取得の日までの期間が20年(マンションなどの耐火建築物の建物の場合には25年)以下であること。」 国税庁HP No.1214 中古住宅を取得した場合(住宅借入金等特別控除)
減免が受けられるための詳細条件は、国税庁のページでご確認ください。
築年数が20年以内の場合
そのほかの条件を満たしていれば、そのままでだいじょうぶです。
築年数が20年を超えている場合
既存住宅瑕疵保険の付保証明書(瑕疵保険に加入しているかどうかの証明書)、あるいは耐震基準適合証明書が、別途必要です。
減税を適用するにあたり、その建物が一定の基準を満たした良物件であるかどうかを適用基準としているのだと思っています。
※当社では、瑕疵保険および耐震基準適合証明書の発行も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
お気をつけてください!【住宅の引渡・居住開始の前に】が肝心です
瑕疵保険の付保証明書も、耐震基準適合証明書も、住宅の引渡日までにお手許にあることが条件です。特に引渡日まで日がない場合は、書類発行後は超特急でお客様にお届けします。
というのも、住宅ローン減税以外にも、登録免許税の減免を受けたい場合は、決済引渡日(住宅の代金を融資利用で全額支払い、住宅の所有権が自分のものとなる日)に司法書士へ上記のいずれかの書類を渡す必要があります。
※「引渡後 耐震基準適合証明書」という仕組みもありますが、引渡前・居住開始前に手続きをしておく必要があるので、住み始めてからでは間に合いません。
書類発行まで余裕をもってお申し込みください
瑕疵保険の場合、検査日から書類の発行まで約3週間かかります。
融資ご利用の場合、売買契約日から融資実行・引渡まで、相当する日数がかかるので、遅くとも売買契約締結日頃までには瑕疵保険のお申し込みをご検討ください。
※耐震基準適合証明書の場合、基準を満たしているとき、検査日より1週間程度で発行が可能です。
瑕疵保険を選ぶ?それとも耐震基準適合証明書を選ぶ?
物件の築年数、または建設方式等により、どちらがよりお客様の住宅に適しているかを当社で判断することが可能です。
減税適用が主目的であることをお伝えくださり、物件の情報を「お申し込みフォーム」からお送りいただけますと、当社からの返信メールが届きます。設計図面や確認申請書類(建築開始等の前に、建築基準法の基準を満たした設計がなされているか、検査機関が確認するための書類)の写しをメール等でお預かりして、判断します。
※「お申し込みフォーム」と聞くと、「検討段階だし、発注するかどうかまだわからないから」または「個人情報を吸い取られるのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。私もそうです。お気持ちはよくわかります。ですが、個人情報の悪用は一切行いません。つるんでいる、あるいは深い関係のある建設会社も残念ながら無いため、お客様に隠れて相手先等と通じることもありません。ただし客観性を保ち、関係者がその後もよりよく関係を築いていけるように務めるのが信条のため、一方的な要求等には、やんわりとブレーキをかける場合もあります。
情報があればあっただけ、建築の専門家として、そこから様々なことを読み取ります。最終的にお客様の利益になることを請け合います。
※お申し込みフォームからの送信で、見積書作成料、調査料、キャンセル料が発生することはありません。
ご用意いただく書類
・設計図面(あれば一式)(不動産屋さんが作成した間取り図しかないときは間取り図)
・確認済証または検査済証(公的な証明書類でもOK ※詳しくはお問い合わせください)
・(もし入手可能なら)(特に建物の)登記事項証明書(いわゆる“謄本”)
検査実施の前にご確認ください
・売主様(と不動産屋さん)の検査に対するご承諾
・検査する住宅に床下点検口(床下が覗ける)と小屋裏点検口(屋根裏が覗ける)があること
※床下/小屋裏の点検口(または同様の機能をもつもの)が無い場合、瑕疵保険へのご加入はできません。
瑕疵保険の加入期間と保険金額
瑕疵保険では他の損害保険と同様に、加入期間と保険金額が選べます。以下、当社がご提供する既存住宅瑕疵保険のコースの種類です。
- 1年間 500万円
- 1年間 1,000万円
- 5年間 1,000万円
引渡日を瑕疵保険の開始日に設定します。(引渡日の翌日以降に保険開始の場合、保険は無効です。保険開始日が引渡日以前の場合は問題ありません。)
保険料に違いがありますので、ご希望のコースをお選びください。
※住宅の延床面積により保険料が異なります。給排水管路特約付帯もお選びいただけます。別途お問い合わせください。
最後に現実的なお話を
既存住宅瑕疵保険と聞くと、建物に不具合があった場合、どんな不具合でも保険が下りると思った方もいるかもしれません。
その不具合が、「構造に関わる部分」と「雨漏りに関連するもの」で、もともとの施工ミスによるものに限り、保険が適用されます。
原因については、きちんと調査のうえ、保険法人の審査で認められたものでない限り、保険金は出ません。
事故原因の調査および保険適用の修理復旧は、当社にて責任を持って実施いたします。